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近大付東広島の中・高生が朗読劇で平和発信 '06/7/12


 ▽7月17日に「この子たちの夏」 俳優と短歌・俳句を披露

 東広島市高屋うめの辺の近畿大付属東広島中・高校の生徒五人が十七日、市内で上演される朗読劇「この子たちの夏 1945・ヒロシマ ナガサキ」に出演する。劇団「地人会」(東京)の俳優に交じって短歌と俳句を朗読する役で、本番に向けて練習に励んでいる。(藤原直樹)

 劇は広島、長崎の被爆者の手記などを基に、原爆の悲惨さを訴える内容。中学二年生二人と高校二年生三人が出演する。

 七日には、生徒四人と主催する「東広島上演の会」のメンバーが同校に集合。劇のビデオを見た後、「助けんとするひとに母への伝言をたのみて死にし友は十五歳」「焼かれていて児(こ)の手はまさしく母の乳房のあたり」など十八句の朗読を初練習した。

 同会マネジャーの山本育子さん(56)=同市西条町御薗宇=らから「口を大きく開け、はっきりと読んで」と助言を受け、生徒たちは大きな声で何度も発声練習した。

 東広島での上演は、地人会の劇を見た市内の朗読グループが二〇〇四、〇五年に自主上演したのが始まり。今年は劇団自らが演じることになり、同会の小西智津子会長(67)=同市高屋町稲木=が「戦争体験を語り継ぐため、若い人に演じてほしい」と知人を通じて同校に依頼していた。

 中学二年白川秀美さん(13)は「今まで知らなかった爆心地の状況が少し分かった。手記を書いた人の気持ちを観客に伝えたい」と意気込んでいる。

 上演は、同市西条栄町の中央公民館で午後三時から四時半まで。入場料二千三百円(前売り二千円)。小学生以下は無料。同会Tel082(434)1011。

【写真説明】上演の会の山本さん(右端)らの助言を受け、朗読劇を練習する生徒


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