■ネット世界 双方向の対話 将来力に 2003.7.30
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被爆者の証言ホームページ制作を手伝ったロナルドさん

 インターネットの検索エンジンは、打ち込んだキーワードの載ったホームページ(HP)を世界中から集めてくれる。ページ数が多いか少ないかは、ネット上での「知名度」を測る目安になる。

 「Hiroshima」―百十三万件

 「Nagasaki」―五十九万件

 「Auschwitz(アウシュビッツ)」―四十六万件

 米中枢同時テロ事件の日「9・11」と打つと千百万件を超える。片や、原爆ドームの「A−Bomb

 Dome」は約六万六千件、「HIBAKUSHA」五千百件。ヒロシマの声はまだ、内向きのようだ。

 米国人で広島市東区の広島女学院大教授ロナルド・クラインさん(56)は、南区の被爆者松原美代子さん(70)の証言HP制作を手伝った。「世界に伝えたいと行動する松原さんを応援したくてね。世界中の読み手と双方向で話し合えるネットは将来、力になるよ」


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