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かみしめる命の重み 追悼祈念館で企画展 | '02/8/2 |
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あの日、多くの動員学徒の若者たちが原子雲の下に倒れた。一日 開館した広島市中区の国立広島原爆死没者追悼平和祈念館。彼らの 被爆体験を伝える企画展も同時に始まり、戦後の今を生きる若者た ちが、命と平和の重みをかみしめた。 「まだ十五歳だったのよ」。小学生の子どもを連れた母親が展示 資料に語り掛ける。ガラスケースの向こうに、建物疎開などの作業 中に被爆した十代の若者の服やズボンが遺影とともに並ぶ。 当時、市内の動員学徒約七千人が亡くなったという。「原爆の悲 惨さが分かった」と中区の本川小六年武山博道君(12)。そばで国泰 寺中三年で姉の優姫さん(15)が言う。「同年代の人ばかり。これ以 上、戦争が起きないことを心から願います」 企画展は来年二〇〇三年三月末まで。被爆後、生き残った学徒 や、わが子を失った親たち三十一人が体験記や追悼記を寄せてい る。 友人二人と訪れた香川県仁尾町の観音寺中央高一年浪越友美さん (15)は「戦争のために同年代の若者が働くなんて、信じられない。 平和な時代の大切さを痛感させられる」と漏らした。 「僕たちとまったく違う若者の生活が、五十七年前にあった」 と、佐伯区の廿日市高定時制四年宮本真吾さん(20)。「広島であっ た事実、そして戦争の歴史を、若い世代がしっかり記憶しなけれ ば」と力を込めた。 【写真説明】動員学徒の被爆体験記や追悼記を見る家族連れ |
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