原水協系の原水爆禁止2001年世界大会の国際会議が三日、広
島市中区の広島厚生年金会館で始まった。人類が核兵器のない二十
一世紀を歩むため「核兵器禁止条約」の締結へ向けた運動や、米国
のミサイル防衛計画などに反対する国際世論を強めるべきとの意見
が出された。
海外代表二十カ国、五十四人を含む二百二十人が出席。世界大会
実行委議長団の関屋綾子・宗教NGO(非政府組織)代表委員が
「『核兵器廃絶の約束』を守らせ、要求をいっそう高く掲げて進も
う」と呼び掛けた。
全体会議では、各国代表が発言。核政策に関する法律家委員会の
アラン・ウエア顧問は「米国は核戦略を強め、宇宙空間の軍備も進
めている。阻止には、非差別的な核兵器禁止条約が必要だ」と指
摘。米国との緊張が高まる中国から参加した中国人民平和軍縮協会
の牛強書記長は「核保有国は核兵器の使用や威かくをしないと誓約
し、全廃を急ぐべき」と訴えた。
在韓米軍基地周辺での環境汚染事故を追及する韓国緑色連合の季
侑珍さんは「米軍の被害に苦しむ状況は沖縄、プエルトリコのビエ
スケも同じ」と連帯を呼び掛けた。
国際会議は四日に分科会を開き、五日に宣言を採択して閉会す
る。
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