核兵器廃絶に向け、市民は何をすべきかをテーマにした国際平和
シンポジウム(広島平和文化センターなど主催)が三日、広島市中
区の広島国際会議場であった。
約四百人が参加。カナダのロイド・アクスワージー前外相ら日
本、中国など四カ国の軍縮専門家と市民グループ代表の計五人がパ
ネル討論した。
アクスワージー前外相は非政府組織(NGO)とともに対人地雷
禁止に取り組んだ経験から「市民がインターネットで世界的に連携
し、核兵器廃絶へ政府や議員を動かそう」と呼びかけた。
広島の平和グループ「グローバル・ピースメーカーズ・アソシエ
ーション」のスティーブン・リーパー代表は「平和情報を発信する
放送局のような新産業を広島につくり、世界をリードすべきだ」と
提案した。
パネル討論に先立ち、一九九六年に国際司法裁判所が「核兵器の
使用・威嚇は一般的に国際法違反」と勧告的意見を出した際、「い
かなる場合も違法」と主張したスリランカのクリストファー・ウィ
ラマントリ前副所長が講演。「核兵器は全く非合法的だ。ヒロシマ
に学び、繰り返されないよう最大限の努力が必要」と訴えた。
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