子どもら250人が平和のリボンでドーム囲む
'00/7/31
原爆ドーム(広島市中区)を核兵器廃絶などのメッセージを書い たリボンで囲む「平和のリボン」が、三十日あった。子どもたちら 約二百五十人が参加、約千二百枚の手作りリボンでドームを四周近 くにわたり取り囲んだ。
被爆者たちでつくる「ヒロシマ・平和のリボンの会」(渡辺美代 子代表)の呼び掛けで、広島県内外から集まった布製のリボンは一 枚が幅五十センチ、長さ一メートル。「あなたの悲しみを、わたし は忘れない」などと被爆者への思いを書いた言葉のほか、「広島の 願いを二十一世紀へ」「未来を平和に」などのメッセージが書か れ、ドームを囲む柵や緑地帯に掲げられた。
午前八時からのセレモニーでは、平和学習の一環でクラスでリボ ンを作った広島市立己斐東小六年の田中舞子さん(11)たち三人が 「核兵器をなくし、世界中の戦争をなくしたい」などと思いを発表 した。
「平和のリボン」は一九九〇年、九五年に続き三回目。渡辺代表 は「次は二〇〇五年に向けて、若い人たちと一緒に活動していきた い」と話していた。
【写真説明】リボンを手に、核兵器廃絶などを呼び掛ける子どもたち(広島市中区の原爆ドーム)