中国新聞社

(41)リンパ浮腫発病予防へ運動始める

2002/2/17

 春は近いとはいえ、急に寒くなったかと思うと、冷たい風が吹く。風邪にも用心しないといけない。

 夏には強いけど、寒さにはめっぽう弱い。厚着をして身体を動かすとなんだかロボットのような動きになる。以前に比べると、体の関節や筋肉が思うように動かない感じがする。

 「あー、やっぱり、体にメスを入れると、こうなっちゃうのかなー」。ため息交じりで言うと、「いいじゃない。その代わり、口がいっそう達者になってるんだから」と笑われる。ストレッチかなんか始めて、少し筋肉強化を図らなければと、まじめに考えてみる。

 最近、両足がはれぼったいのは、リンパの流れが悪いのだろう。このまま放置すると、「象の足」になりかねない。婦人科系の手術でリンパ節を取ると、リンパ浮腫(ふしゅ)が起こることがある。術後なんともなかった人でも、何年後かに突然、足に浮腫が出ることもあるそうだ。

 インターネットで「リンパ浮腫」をチェックすると、ある女性のホームページに、十四年間の経験を基にした対処法が書いてあった。それを参考にしながら、早速実行に移した。

 浮腫が出ている方の足に、弾性ストッキングをはいて仕事をする。長時間、立ったままや座ったままの姿勢は避ける。暇をみては、足を上げる。水中ウオーキングもいいそうだ。皮膚を清潔にすること。傷ができたら、炎症が起こるので、抗生物質の内服薬を準備しておくこと…。「さすが、経験者のアドバイスは的を射ているわ」と、感心してしまう。

 ほかにやれることはないだろうかと思っている時、いい出会いがあった。アメリカ人の運動生理学のプロが、個人メニューを組んで指導してくれるプログラムを見つけたのだ。

 まず、軽い運動からはじめていくことにした。聞くと、がん患者の指導もしたことがあるという。おまけに若くて、ハンサムとなると、一層力が入る。「おなかの、この脂肪をなんとかしたい。筋肉を腕と足につけたい」と、カタコト英語とジェスチャーで伝えた。

 すると、彼は笑顔で手の親指を立てた。「要はあなた次第。続けることが大切だよ。僕はヘルプできるから」と頼もしい限り。英語と運動、一挙両得も夢じゃない!

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