|
2000.7.15 |
呉から掃海母艦 救難には岩国の飛行艇
新ガイドラインに基づき、「周辺事態」で中国地方の自衛隊の基 地・部隊は、どう動いていくのか―。 米軍がまず依頼するのは、機雷の処理とされる。在日米軍は、小 さな掃海艇二隻しか持たないからだ。そうなれば呉を母港とする掃 海母艦「ぶんご」が、岩国航空基地の大型掃海ヘリ「MH―53 E」を乗せて出動、公海上の掃海を担当する公算が大きい。 遭難した米兵の「捜索・救難」には、水面着陸の技術を誇る、岩 国航空基地の水陸両用飛行艇「US―1A」が出動。同じ基地の電 子戦データ収集機「EP―3」などは、米軍の求める「敵」の情報 収集に協力することが想定される。 相手国で危険な状態に置かれた在外邦人の輸送には、輸送艦「お おすみ」が力を発揮しそうだ。武器・弾薬の輸送、燃料の補給…。 国内を含む「後方地域支援」の支援内容も幅広い。広島県安芸郡江 田島町にある、「おおすみ」搭載の上陸用エアクッション艇(LC AC)の専用整備場も同型艇を持つ在日米軍が使う可能性がある。 |