99/6/22
ヒロシマの記録−平和都市法50年
未完の「平和記念公園」
被爆者が身を削り建設
市発行の広報誌「広島市お知らせ」52年の新年特集号は、爆心地の中島地区に「平和運動を推進する中枢機能となるにふさわしい施設が設けられる計画で、既に昨年の3月から着工」と伝える。公園建設は、被爆を乗り越えた元からの居住者や借地権者に不十分な換地と引き換えに移転を強いた。建設従事者は、49年の緊急失業対策法による定額240円の日雇い労働だった。しかも、その多くは被爆者や、戦争で夫や子を失った女性たち。佐々木雄一郎氏(80年死去)が52年撮影