広島の高校生が「反核手形」でインドへ抗議
'98/5/17
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世界の平和を、自分たちの手で―。核実験を強行したインド政府 に抗議し、反核の願いを込めた「反核手形」を送ろうと、広島高校 生平和ゼミナール実行委員会のメンバーが十六日、手形作りの取り 組みを始めた。活動の輪を家族や友人にも広げ、平和の祈りを結 集。月内にもインドのバジパイ首相と在日インド大使館などに送 る。
反核手形は、「ノー・モア・ヒロシマ」などと書かれたA4判の 紙に、蛍光ペンなどで手の輪郭を縁取り、メッセージを添えたも の。十六日の集会で、メンバー二十五人は模造紙に全員の手形を寄 せ合わせ、核廃絶の気持ちを一つにした。
インド政府だけではなく、高校生や草の根の平和団体にも手形を 送り、核と平和の問題をともに考えるきっかけ作りを―と願ってい る。さらに、県外の高校生たちの手形も八月の「全国高校生平和集 会」までに集め、すべての核保有国に送る計画を立てている。
同実行委の川口薫実行委員長(17)は「一人ひとり大きさが違う手 形に、核を拒絶する個々の主張が詰まっている。核から得るものは 何もないことを、みんなで確かめ合いたい」と話していた。
【写真説明】反核の気持ちを手形に託す高校生たち