インド核実験、西城でも座り込み
'98/5/16
インドの二度にわたる核実験に抗議して十五日の昼休みに、広島 県比婆郡西城町役場前で労働組合員ら二十人が座り込み集会を開い た。
西城地区労働組合共闘会議(角田真記議長、五団体)が呼びかけ た。角田議長は「一昨日も抗議の座り込みをしたばかり。インドは もちろん、臨界前実験を続けて今回の核実験の原因をつくった米国 などにも抗議したい」とあいさつ。元被爆教師の会メンバー竹下敦 さん(67)は「インドには広島市長も行って訴えたのに、誠意が通じ なかったのが悲しい」と話していた。
▽県町村会、インド大使へ抗議文書 県内七十三の全町村でつくる県町村会(会長・稲住三男世羅郡甲 山町長)は十五日、インドが二度にわたって強行した地下核実験に 抗議する文書をシッダールト・シン駐日インド大使に送った。
十一、十三両日の実験について「平和を希求する全世界の人々に 対する裏切り」と指摘し、今後の核実験の停止を求めている。核実 験に対して抗議文を送るのは一九九五(平成七)年十二月のフラン ス以来、約二年半ぶり。