パキスタン地下核実験で平岡市長ら抗議文

'98/5/29

 インドに続き、パキスタンが地下核実験を強行したのを受け、平 岡敬広島市長、藤田雄山広島県知事や世界百カ国・地域の四百五十 六都市で構成する世界平和連帯都市市長会議(会長・平岡市長)は 二十九日、パキスタンのシャリフ首相に抗議文を送った。

 平岡市長は「国の内外から実験自制を求める要請があったにもか かわらず、強行したことは核兵器廃絶を願う国際社会の声を無視し た暴挙」と強く抗議。「核兵器によって力を誇示する政策を捨て、 インドとの信頼関係の醸成に努力するよう」と求めた。

 檜山俊宏県議会議長と連名で出した藤田知事は「恒久平和を願う 国際社会に対し、インドと同様の挑戦をしたと考えざるを得ず、容 認できない」とした。連帯都市市長会議も「核兵器によって自国の 安全を保障する考え方では世界の平和は達成できない」と繰り返し て訴えた。


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