「日本が先導役に」平岡広島市長が首相らに要請

「日本が先導役に」平岡広島市長が首相らに要請

'98/6/3
　インドとパキスタンが相次いで強行した地下核実験を受け、全国市長会議出席などのため上京中の平岡敬広島市長は三日、核兵器廃絶に向けて積極的な外交を展開するよう求める要請書を、橋本龍太郎首相と小渕恵三外相に提出する。
　核拡散の危機に直面し、緊急国際会議の開催などの動きが出ているため、急きょ決めた。日本が世界唯一の被爆国であることを強調。外交で先導的な役割を果たし、核保有国に対して核軍縮への取り組みを働きかけるよう要請。さらに、インド、パキスタン両国の平和と安定に向けた努力も求める。
　午後三時に外務省を訪ね、総合外交政策局の阿部信泰軍備管理・科学審議官に提出する方向で調整をしている。