平和な二十一世紀を築くのは私たち―。六日の平和記念式典で、
子ども代表が「平和への誓い」を読み上げた。子ども代表は、広島
市安芸区の矢野西小六年畠山康成君(11)と、南区の段原小六年藤森
優香さん(11)。環境破壊などにも視野を広げ、率直な言葉で平和へ
の努力を誓った。
「二十世紀を生き抜いた広島の人のたくましさを深く学び、伝え
続けます」。力を込めたこのフレーズに畠山君は、祖母から聞いた
被爆体験を重ね合わせた。苦しそうにうめき声を上げる人たちを看
護した祖母。「平和のためには歴史を知り、世界の現状を知ること
が大切」と思った。
藤森さんは「身近な問題を一つ一つ解決し、小さな平和をたくさ
ん作る」と、自分の思いを込めた。昨年、児童会で取り組んだ募金
活動。「平和を目指すには、友達と励し合い、協力しないと」と感
じたからだ。
「誓い」には、広島市教委が六月に中区で開いた「ピースサミッ
ト」で意見発表した市内の小学生十八人の意見を取り入れた。十八
人も参列し、見守った。
【写真説明】大きな声で「平和への誓い」を読み上げる藤森さん(左)と畠山君
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