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被爆地広島で平和構築の道探る '01/8/5

 日米両国の学生が日本を縦断しながら相互理解を深める「日米学 生会議」(財団法人国際教育振興会主催)が四日、広島市中区のホ テルに会場を移した。六日の平和記念式典への参列を含めて三日 間、被爆地で平和構築の道筋を探る。

 初日はまず、広島に滞在中の日系米国人作家ラーナ・レイコ・リ ズトさん(37)を講師に迎え、「ナショナリズム」について討議。リ ズトさんは、日本人の母の強制収容所体験など戦争をめぐる家族史 を語り、「ヒロシマを繰り返すな、真珠湾を忘れるなといった非難 の応酬をやめ、日米とも自らの罪に向き合うのが先決」と述べた。

 米国側の学生からは「私が生まれる前の戦争責任をどう考えるべ きか迷う」「被爆の惨状をとどめていない広島の街並みに戸惑っ た」など、率直な声が相次いだ。

 その後、平和記念公園を訪ね、原爆資料館の見学や世界平和連帯 都市市長会議の傍聴もした。

 一行六十三人は七日から沖縄を回って東京に戻り、約一カ月間の 旅の成果をまとめる。

【写真説明】日系米国人作家リストさん(右)の話を聞く「日米学生会議」の参加者たち


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