ロシア・ボルゴグラード市でのヒロシマ・ナガサキ原爆展で展示
される折り鶴と被爆資料が二日、広島市中区の原爆資料館東館で荷
造りされた。折り鶴は、企画展「サダコと折り鶴―時を超えた生命
(いのち)の伝言」の来場者が折った。五日に空輸する。
企画展では、来場者に折り鶴作りを呼び掛け、オープンした七月
十九日からこの日までに約一万羽が出来上がった。「サダコさん安
らかに眠って」「世界が平和でありますように」などのメッセージ
も書かれている。
職員が千羽を一つ一つ糸でつなぎ、段ボール箱に詰めた。被爆瓦
や学生服などの被爆資料二十八点、パネル四十八枚もこん包した。
ボルゴグラード市の希望で、佐々木禎子さんが実際に折った鶴も
資料館職員が持参する。今月中旬には、九月に原爆展が開かれる米
国オーバリン市にも発送する。
【写真説明】ボルゴグラード市に送る千羽鶴を作る原爆資料館職員
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