核実験をめぐって対立したインドとパキスタンの青少年七人が、
市民団体「インド・パキスタン青少年と平和交流をすすめる会」
(森滝春子世話人代表)の招きで広島市入りし三十一日、中区の平
和記念公園を訪れた。インドの四人は八日、パキスタン三人は九日
まで滞在し、核兵器の恐ろしさを学ぶ。
七人は原爆慰霊碑に花を手向けた後、原爆の子の像や原爆ドーム
などを見学。被爆者の武田靖彦さん(68)の証言を聞き、原爆
資料館を見学した。
パキスタン・イスラマバードの高校生ザイナブ・ケレッシさん
(16)は「広島の人々がどんなに平和を願っているかよく伝わってき
た」。インド・ムンバイの高校生サンパダ・テンダルカールさん
(16)は「今も放射線の影響で亡くなる人がいるのに驚いた」とそれ
ぞれ話していた。
すすめる会のインド、パキスタン青少年招へいは、昨年に続き二
回目。府中市の中学生との交流や平和記念式典参列も予定してい
る。
【写真説明】原爆慰霊碑前で、原爆犠牲者のめい福を祈るインドとパキスタンの青少年
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