8・6式典の概要決まる NPT議長も参加
'00/7/25
今世紀最後の「八月六日」に広島市中区の平和記念公園で開かれ る原爆死没者慰霊式・平和祈念式(平和記念式典)=広島市主催= の概要を二十四日、市が発表した。森喜朗首相、津島雄二厚相、衆 参両院議長のほか、米国で今春開かれた核拡散防止条約(NPT) 再検討会議の議長を務めたアブダラ・バーリ氏も参列する予定。
式典は、午前八時から開始。秋葉忠利市長と二人の遺族代表が、 この一年間に亡くなった被爆者や、新たに氏名が確認された計四千 人以上の原爆死没者名簿を原爆慰霊碑に奉納。平野博昭市議会議長 の式辞後、秋葉市長、遺族代表、被爆者代表、広島、長崎の両市民 代表など約百人が献花する。
原爆が投下された午前八時十五分、遺族代表と子ども代表の二人 が平和の鐘を打ち鳴らし一分間黙とう。秋葉市長が平和宣言を、小 学六年生二人が平和の誓いを読み上げる。
バーリ氏はアルジェリアの国連代表部大使。八月四日に市などが 主催する国際シンポジウムと講演会に参加する。
一九九八年から参列要請を続けている核兵器保有国と核実験実施 国の七カ国の駐日大使は、今のところ米国など五カ国が欠席を表 明。ロシア、インドの二カ国からは返答がない。