日本で暮らしていると、11月の第4木曜日が米国の祝日、感謝祭 Thanksgiving であることをよく忘れます。今年は27日ですね。日本でもお祝いする人がいるクリスマスやハロウィーンとは違い、感謝祭は思い出すきっかけがありません。米国ではこの日、家族や友人が集い、七面鳥やパンプキンパイなど豪華な食事をします。「感謝」祭は、人生の中で起こる良いことすべてにお礼をするのです。感謝する気持ちを持ち続けるべきだと思い出させてくれる、とても大切な日です。
米国イリノイ州出身。ニューヨークの大学と、サンフランシスコの大学院で演劇を勉強。大学院生のときに「ピースコール」というボランティアとして、ヨーロッパのチェコで英語の先生をした。広島市安佐北区在住。
前回の課題マリとケビンはゴールデン・ゲート・ブリッジの側で会話を続けている。
そのとき祖母は中学生だったの。でも彼女はその日、学校にはいなかったのよ。
なんで? 多くの学生は戦争のために動員されていたの。平和公園からそう離れていない、屋外で働いていたの。 爆弾がさく裂したところから近かったんでしょ。 そう。一緒に働いていたほとんどの学生は殺されたわ。 でも彼女は生き残ったんだ。 ひどいやけどをおったんだけど、生き残ったの。 |
解答例 クリックすると解答を聞くことができます。(MP3ファイル)Mari and Kevin continue their conversation by the Golden Gate Bridge.
My grandmother was in junior high school then. She wasn't at school that day, though.
Why not? A lot of students were mobilized for the war. She was working outside, not far from Peace Park. That's close to where the bomb exploded, right? Yes, most of the students she was working with were killed. But she survived. She was burned badly, but she survived. |
【言葉のポイント】 福山市の小林さんをはじめ、多くの人は in junior high school を a junior high school student にしていました。ここでは両方使えますが、私は文章を少し簡潔にするため前者を選びました。同じ文にある then は at the time や at that time に置き換えることができますね。 広島市西区の畠さんやほかの人がしたように outside という単語は outdoors とも言えますよ。 right という単語は、情報を確かめる表現として会話の中でよく使われます。尾道市の樋口さんほかみなさん、良くできました。 最後の文は、広島県府中町のSOS男さんたちのように、She suffered severe / serious burns…という言い方などいくつかの表現がありますね 【文化のポイント】 ほとんどの米国人は、広島の原子爆弾について詳しく知りません。ケビンのように、人間がどれほどの影響を受けたのかをもっと知れば、自分たちのこととして、核兵器のすさまじい恐ろしさに気づくのにね。 |
英語翻訳の応募は、下のフォームから送れます。どしどしチャレンジしてね。
マリとケビンはゴールデン・ゲート・ブリッジのそばで会話を続けている。 | |
そんなに多くの生徒が殺されたなんて、知らなかった。 彼らは私たちのようにまだ子どもだったのよ。 広島は戦時中、軍都だったと思っていたよ。だから爆弾が落とされたんだと。 そうよ、でも街にはほかの人たちもたくさんいたの。女性や子ども、赤ちゃんも…。 なぜ爆弾が軍の施設だけにあたるように、ねらわなかったの? ケビン、コントロールするには威力がありすぎたの。軍の施設と一緒に、他のものもすべてを破壊してしまったわ。 |
※締め切りは12月7日(必着)です。