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Let's Share Hiroshima!

外国でも平和を話し合うために

このコーナーを担当して良かったと思うことの一つは、いつも応募してくる人たちの英文がうまくなったと感じるときです。1年以上続くこのコーナーに約20人が継続して提出しており、その努力と上達ぶりを強く感じています。

昨夏、中国新聞本社で「英語に挑戦」のワークショップを開き、約10人と直接お会いできました。ワークショップに参加してみたいと思う人は投稿の終わりにでも「いつか参加してみたい」と書いてみてね。希望者が多ければ、2回目を開催することにしましょう。

アダム・ベック アダム・ベック

米国イリノイ州出身。ニューヨークの大学と、サンフランシスコの大学院で演劇を勉強。大学院生のときに「ピースコール」というボランティアとして、ヨーロッパのチェコで英語の先生をした。広島市安佐北区在住。

 

前回の課題

禎子の葬儀の後、クラスメートは集まり、一緒に悲しみました。禎子、そして原爆でなくなったすべての子どもたちのために何かしたいと思いました。彼らは平和記念公園の中に記念碑をつくるため募金することを話し合いました。大人の支援で、このアイデアはどんどんふくらんでいきました。その年の終わりには、寄付金が日本全土から来るようになりました。

解答例 クリックすると解答を聞くことができます。(MP3ファイル)

  1. After Sadako's funeral, her classmates gathered to share their grief.
  2. They wanted to do something for Sadako and for all the children who died because of the A-bomb.
  3. They talked about raising money for a memorial in Peace Memorial Park.
  4. With the support of adults, the idea quickly grew.
  5. By the end of the year, contributions were coming in from throughout Japan.

  1. 広島県府中町のSOS男さんや福山市のKATORINAさんたちが訳したように her classmates gathered and shared their grief としてもいいですよ。
  2. 多くの人は who were killed by the A-bomb としていました。これだと、少し意味が違ってきます。解答例は爆発時を指すとともに、禎子さんのようにその後の病気で亡くなった人も含むのです。みなさんの訳だともっと限定的になり、爆発したその瞬間にというニュアンスになります。
  3. raising money to build / erect / establish a memorial という言い方もできますね。呉市の才野さんや修道高3年のユイエルさん、広島市西区のHahataruさんはそれぞれ上記した動詞を使っていました。
  4. 何人かは Thanks to the support of adults, としていましたが、この表現は少し違います。子どもよりも大人の行為が強調されてしまうのです。解答例だと子どもが柱になります。またこの文脈では adults の方が grown-ups よりもいいでしょう。後者は普通、大人が子供と話す時しか使わないからです。
  5. いろんな訳し方ができますね。私は過去進行形の方が過去形にするよりも寄付がどんどん集まったということを伝えられると思います。三重県四日市市の「古の乙女」さんの there were contributions from all over Japan という訳でもいいですよ。

英訳してみよう!!

英語翻訳の応募は、下のフォームから送れます。どしどしチャレンジしてね。

今回の例文

子どもたちのために新しい記念碑を建設する募金運動はとても成功しました。お金は3000を超す日本の学校と数千人もの個人から寄せられました。ついに1958年5月5日のこどもの日、記念碑は平和記念公園で除幕されました。「原爆の子の像」として知られ、上には佐々木禎子の像が立っています。記念碑はいまや世界中で子どもたちの平和のシンボルとなっています。

※締め切りは3月16日(必着)です。

英訳のヒント
【募金運動 - fundraising campaign 】【記念碑 - memorial】【除幕する - unveil】【像 - likeness】
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英語訳
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