広島、長崎の多くの被爆者と同じように、佐々木禎子さんは原子爆弾の放射線の影響を受けました。多量の放射線を浴びると白血病やがんになるなど、人体に悪影響が出ます。悲劇的なことに、核の時代は世界の国々に多くの犠牲者を出しました。核兵器の製造や核実験、戦争における劣化ウラン弾の使用、原発事故により、何千人もの子どもや大人が禎子さんのように被害に苦しんでいるのです。
私たちは今も危険にさらされています。彼女が心から願ったように、人類は核時代に終わりを告げられる道筋を見つけなければなりません。次世代が放射線の悪影響を受けなくて済むように。
米国イリノイ州出身。ニューヨークの大学と、サンフランシスコの大学院で演劇を勉強。大学院生のときに「ピースコール」というボランティアとして、ヨーロッパのチェコで英語の先生をした。広島市安佐北区在住。
8月初めのある日、看護師が禎子の部屋に折り鶴の輪を持ってきました。禎子はそれを見たとき、母親がかつて彼女に話してくれた物語を思い出しました。1000羽の折り鶴を作ったら、願い事が本当になるよ。突然、禎子にやらなくてはならないことができました。千羽鶴を作ることによって、彼女はまた元気になることができるかもしれないのです。
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ベッドに座り、禎子は鶴を折り始めました。
紙を見つけることができないときは、アメの包み紙や包装紙を使いました。
気分がすぐれないときでも、断固として折り続けました。
8月の中旬、お父さんが訪れ、休むように言いました。
でも禎子は答えました。「1000羽を折らなくてはいけないの。また健康になるという願いをかなえるためには」
※締め切りは12月2日(必着)です。
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