15号から1カ月が経ち、秋の気配を感じます。この間に読んだ小説を紹介しましょう。米国の小説家Cormac McCarthyの書いた「The Road」です。核兵器により廃虚となった世界で生き延びようとする男と少年の物語です。原爆投下後の広島のように全世界が廃虚となったことを想像してみてください。これはいつの日か核戦争が始まったら、起こりうる恐ろしい視点です。
同時にこの本はこんな過酷な状況にあっても愛と善良は失われないということを伝えています。彼とその息子の愛と勇気のきずなはとても感動的です。2006年に書かれていますが、日本語訳はまだないでしょう。でもいつの日か読んでみることをお勧めします。
米国イリノイ州出身。ニューヨークの大学と、サンフランシスコの大学院で演劇を勉強。大学院生のときに「ピースコール」というボランティアとして、ヨーロッパのチェコで英語の先生をした。広島市安佐北区在住。
1945年、佐々木さん一家は5人家族で、2歳の禎子と、お兄さん、お父さん、お母さん、おばあさんがいました。でもお父さんは軍隊に行っており、家にはいませんでした。原爆が爆発したとき、家族は朝食を食べていました。家は完全に壊れましたが、全員が爆風から生き残りました。禎子のお母さんは裏庭の木箱に座っている彼女を見つけました。
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禎子のお母さんは彼女を抱き上げ、家族は安全な場所を探して避難しました。しかし、おばあさんはその途中、お金をとりに家に戻りました。その夕方、お母さんは2人の子どもを三次に向かう混み合ったトラックに乗せました。数日後、お父さんはそこで家族と合流しました。しかしながら彼らが広島に戻ったとき、家の近くでおばあさんは遺体で見つかりました。
※締め切りは9月28日(必着)です。
英訳のヒント