在韓被爆者広島入り
'99/8/3
◇大邱・慶北33人健康手帳切り替え
広島の医療機関で健康診断や治療を受けるため、韓国原爆被害者 協会の大邱・慶北支部(李碩図支部長、約四百三十人)の三十三人 が二日、広島市を訪れ、被爆者健康手帳の切り替えや新規申請をし た。
市役所の原爆被害対策部を訪れた一行は、前回の訪日時に発行を 受けて効力を失った緑色の古い手帳を提出。約一時間半かけて手続 きを終え、市職員からピンク色の新しい手帳を手渡された。東区尾 長で胎内被爆した李末子さん(54)が新規に手帳を申請した。
李さんは「年を取るにつれて原爆の影響が気になる。ぜひ広島の 病院で検診や治療を受けたい」と話し、李支部長(68)は「経済的な 理由や体調がすぐれないなどで、渡日治療も年々難しくなってい る。日本からの資金援助や医師派遣など温かい支援に期待するばか りです」と訴えていた。
一行は十一日まで市内に滞在し、市健康づくりセンターや広島赤 十字・原爆病院で検査や診察を受ける。平和記念公園内に移設され た韓国人原爆犠牲者慰霊碑前での慰霊祭や平和記念式典にも出席す る。
【写真説明】被爆者健康手帳の切り替え手続きをする韓国原爆被 害者協会大邱・慶北支部の会員たち