原爆資料館で罹災者名簿の公開始まる

'99/8/2

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 原爆で行方不明になった人の消息を知る手がかりとなる「原爆罹 災(りさい)者名簿」の公開が一日、広島市中区の原爆資料館東館 地下で始まった。六日まで。

 罹災者名簿は一九六八年に広島東署で見つかった原爆死没者検視 調書など計八十三点で、二万三千三十九人の氏名や住所、当時の状 況などが記されている。昨年から、高齢の遺族が座ったままで、氏 名、年齢、住所などを記載した索引を見られるようにしている。

 またこの日、同じ会場で、原爆死没者名簿の確認・登載や原爆供 養塔納骨名簿の公開も始まった。

 妻の妹の名前を求めて会場を訪れた南区向洋新町二丁目の竹清国 三さん(80)は「去年も来ました。無いとは思っていても、毎年確認 したいと思って…」と声を詰まらせていた。


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