中国新聞
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2003/07/11

座談会

 二〇〇一年九月十一日の米中枢同時テロ、アフガニスタン攻撃、そしてイラク戦争…。米国がテロや大量破壊兵器の撲滅を名目に、力の論理をかざして突き進むなか、世界は、戦いの連鎖を断ち切る方策を見つけられないでいる。一方、イラク戦争を契機とした反戦運動は、六千人の人文字集会など被爆地でも新たな芽生えを予感させた。ヒロシマにとってイラク戦争とは何だったのか―。二十一世紀の戦争に対峙(たいじ)するヒロシマの在り方を探るため、広島修道大の菱木一美教授ら四人に課題や展望を語り合ってもらった。(本文敬称略)
第3部 被爆地の使命
  1. 使用許さぬ 今こそ結集 2003/07/27
  2. 「個人」が結集 触媒役に 2003/07/28
  3. 継承か創出か 接点模索 2003/07/29
  4. 学問で普遍化 次世代へ 2003/07/30
  5. すそ野広げた「人文字」 2003/07/31
  6. 継承の軸に 時代が要請 2003/08/01
  7. 平和の未来 行動求める 2003/08/02
 被爆地の長年の訴えをあざ笑うかのように、この世界に戦火は消えず、新たな核拡散の懸念すら増す。不穏さが続く世界情勢に、被爆地は今、何をどう訴えていくのか。足もとの課題を見つめ、二十一世紀の使命を考える。
(森田裕美、林淳一郎)
 二〇〇一年九月十一日の米中枢同時テロは、アフガニスタン空爆にイラク戦争と続く紛争の契機となっただけでなく、核兵器をめぐる各国の情勢にも急速な変化をもたらした。「核抑止力」による均衡が続いた東西冷戦時代とは異なり、とりわけ米国は「テロ対策」などを名目に、核の先制使用を辞さない構えを見せ、小型核兵器の開発などに動き出している。核兵器廃絶が遠のく事態に、被爆地広島はどう立ち向かえばいいのか。前田哲男氏のインタビューを交え、世界の核情勢を展望する。
(江種則貴、金井淳一郎)
第2部 「平和がいい」
  1. 若者は素直にピース2003/07/18
  2. ネット上 思いを交換2003/07/19
  3. 日常に活動のヒント2003/07/20
  4. 原爆詩に「継承」誓う2003/07/21
  5. 伝える言葉 若者模索2003/07/22
  6. 幼い心に「不戦の種」2003/07/23
  7. 学習誓い これからも2003/07/24
 イラク戦争が始まった前後から、被爆地広島の反対運動に、若者たちの姿が目立つ。自分たちなりに考え、従来にない多彩な表現で、「平和がいいね」と訴える。 
(森田裕美、林淳一郎)
第1部 戦場のイラク
  1. 市街地で静かに汚染 2003/07/11
  2. 乏しい薬 患者は急増2003/07/12
  3. 危険知らず 住民被曝2003/07/13
  4. 何をどこへ情報不足2003/07/15
  5. 似た体験 共感と期待2003/07/16
 広島市民らでつくる「劣化ウラン弾禁止(NO DU)ヒロシマ・プロジェクト」が六月下旬、イラクに派遣した調査団に同行し、戦争のつめ跡を垣間見た。核兵器廃絶と平和を願って行動してきたヒロシマ。いまだ戦場のイラク。うち続く戦の世に、被爆地はどう立ち向かえばいいのか。まず、がれきの街から考える。
(城戸収)

■戦車から劣化ウラン イラク調査団が採取
(地域ニュース) 2003/07/16

  



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