広島市内の二〇〇〇年度(今年三月三十一日現在)の被爆者数が
九万人台を割り、八万八千五百九十二人になったことが一日、市の
まとめで分かった。前年度より千五百九十二人(1・8%)の減
少。平均年齢は前年度より〇・七歳上がって七〇・一歳となり、初
めて七十歳台に乗り、一層の高齢化を裏付けている。
二〇〇〇年度の被爆者数の内訳は、男三万四千三百四十七人、女
五万四千二百四十五人。この一年間に二千百七十人が亡くなり、五
百三十九人が市外に転出。一方、六百二十二人が新たに被爆者健康
手帳を取得し、四百九十五人が転入した。
年齢構成別では、七十〜七十九歳が二万九千三百六十二人(33・
1%)で最も多く、前年度より2・5ポイント増えた。次に多いの
は六十〜六十九歳の二万六千十八人(29・4%)。五十四〜五十九
歳は一万六千八百七十二人(19・0%)、八十〜八十九歳は一万二
千八百二十五人(14・5%)。九十歳以上は三千五百十五人(4・
0%)だった。
平均年齢は、男女とも前年度より〇・八歳上がって男は六七・六
歳、女は七一・八歳となった。
全国の被爆者数(今年三月三十一日現在)は二十九万千八百二十
四人。広島市の被爆者は30・4%を占めている。
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