(01.08.06)
「原爆の日」、平和記念式典に5万人
広島は6日、21世紀最初の「原爆の日」を迎えた。広島市中区
の平和記念公園で営まれた市主催の原爆死没者追悼慰霊式・平和祈念式
(平和記念式典)には被爆者、遺族、市民ら約5万人(広島市発
表)が参列。秋葉忠利市長が「21世紀を核兵器のない平和と人道
の世紀にするため、全力を尽くす」と宣言した。
式典は午前8時に始まった。吹奏楽「慰霊の曲」が流れる中、秋
葉市長と遺族代表が、この1年に亡くなったり、死亡が確認された
4757人分を加えた22万1893人分の原爆死没者名簿を奉
納。小泉純一郎首相らが、次々と慰霊碑に花束を捧げた。
原爆が投下された8時15分には、遺族と子どもの代表が平和の
鐘を打ち鳴らした。参列者は黙とうし、死没者の霊を慰めた。
秋葉市長は「21世紀の広島は人道都市として羽ばたき、万人の
ための古里をつくりたい」と平和宣言。1500羽のハトを空に放
った。小学6年生2人が「平和への誓い」を読み上げた後、小泉首
相らがあいさつ。「ひろしま平和の歌」を合唱し、45分間の式を
締めくくった。
【写真説明】新世紀最初の原爆の日を迎えた平和記念公園。原爆死没者慰霊式・平和祈念式には5万人が参列した(6日午前7時45分、広島市中区)
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