原爆ドーム周辺では、原爆投下時間の午前8時15分、平和記念
式典で打ち鳴らされた「平和の鐘」を合図に、自ら倒れ込み56年
前の悲惨な光景を再現する「ダイ・イン」が展開された。
市民らのほか、反戦、反核を訴え、広島県内外から平和行進して
集まった平和団体のメンバーや小、中学生ら約260人が参加。約
15分間一斉に地面に横たわって目を閉じ、原爆犠牲者の慰霊と戦
争反対の思いを新たにした。
ドームを囲む植え込みには「あの日を忘れない」「平和な世界を
求めて」などの横断幕が掲げられ、ダイ・イン実行委員会の辻駒啓
三さんは「核を廃絶し、人権が確立される、本当に平和な社会の実
現を目指したい」と話していた。
【写真説明】56年前の惨禍を再現し、地面に横たわるダイ・インの参加者たち
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