原水禁系世界大会が開幕・原水協系閉幕
'00/8/5
原水禁系の被爆55周年原水爆禁止世界大会は四日、広島大会と国 際会議がそれぞれ広島市内で開幕した。広島大会は六日、国際会議 は五日まで。
中区の広島県立総合体育館で始まった広島大会には、全国から約 四千人が集まった。岩松繁俊大会実行委員長のあいさつの後、原水 禁国民会議の佐藤康英事務局長が今後一年間の基調方針を示した。
佐藤事務局長は、核拡散防止条約(NPT)再検討会議での核兵 器完全廃絶への「明確な約束」の合意などを踏まえ、(1)運動の国際 化(2)北東アジア非核化に向けた国際シンポジウムの韓国での開催検 討(3)子ども原水禁大会の提案と支援(4)被爆体験継承と世界への発信 (5)東海村臨界事故に伴う、原子力行政の転換を求める運動強化―を 挙げた。
南区のワークピア広島であった国際会議には海外代表を含め約百 二十人が出席し、米本土ミサイル防衛(NMD)計画などについて 意見を交換した。
■宣言採択し会議終える 原水協系
広島市で開かれている原水協系の原水爆禁止二〇〇〇年世界大会 は四日、核兵器廃絶のための国際協議の即時開始などを求める「国 際宣言」を採択し、国際会議を終えた。引き続き、広島大会が中区 の広島県立総合体育館で開会した。
約七千人が出席した広島大会開会総会では、全労連の小林洋二議 長が「世界の流れは核兵器廃絶。核に固執する米国などの孤立は明 らかだ」とあいさつした。
広島県双三郡布野村の梶川孝司村長は、米軍機による低空飛行訓 練について「行きつく先は戦争。核兵器使用にもつながる」と一日 も早い中止を訴えた。