NPTシンポパネラーが資料館見学
'00/7/29
「核兵器の完全廃絶」を誓約した五月の核拡散防止条約(NP T)再検討会議合意をテーマにした国際シンポジウム「二十一世紀 の核軍縮の課題」(広島平和研究所主催)を前に、パネリストとし て参加する軍縮問題の専門家五人が二十九日午前、広島市中区の平 和記念公園を訪れた。
五人は、核軍縮を研究する英国アクロニム研究所のレベッカ・ジ ョンソン所長や再検討会議の日本代表を務めた登誠一郎軍縮大使 ら。一行は原爆資料館の畑口実館長の案内で資料館を見学。被爆直 後を再現した爆心地付近のパノラマ模型や原爆の惨状を示す資料に 見入った。この後、原爆慰霊碑に献花した。資料館訪問は四回目の ジョンソン所長は「来るたびに悲劇が二度と起こらないようにと決 意を新たにしている」と話していた。
国際シンポは、核兵器完全廃絶に「疑いのない約束」をしたNP T再検討会議の合意をどのように実現させるかなどを、会議に参加 した当事者や核軍縮の研究者らが話し合うため企画された。五人は 午後、広島国際会議場で開かれたシンポに臨んだ。
【写真説明】原爆資料館の畑口館長(右端)の説明を聞きながらパノラマ模型に見入るシンポ参加者(29日午前10時、広島市中区の原爆資料館)