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議員や若者 核廃絶議論 中区 イベントに学生ら100人

 核兵器廃絶や核兵器禁止条約をテーマに、広島ゆかりの国会議員や若者が語り合うイベントが22日、広島市中区の広島YMCAであった。自民党の寺田稔氏(広島5区)や福山市出身で立憲民主党の塩村文夏氏(参院東京)たち4人がパネル討論し、大学生たち約100人が聴いた。

 「核政策を知りたい広島若者有権者の会(カクワカ広島)」の田中美穂共同代表(25)が進行役を務め、同条約に背を向ける日本政府の姿勢などを問うた。自民党の「被爆者救済と核兵器廃絶推進議員連盟」代表世話人の寺田氏は「唯一の被爆国として批准するべきだ」と強調。党内でも条約への関心に温度差があるとした上で、草の根運動や保有国も含めた議員との対話などが大切だとした。

 被爆2世の塩村氏は「核なき世界は与野党共通の重大なテーマ。世論の盛り上がりが重要だ」と主張。非政府組織(NGO)「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN(アイキャン))」の川崎哲国際運営委員は「すぐに批准できなくてもオブザーバーとして参加するべきだ」と語り、両国会議員は賛意を示した。

 イベントは、国会議員と面会を続けるカクワカ広島とNGOのピースボートが主催。田中共同代表は「今後も交流を広げ、核兵器廃絶の機運を高めたい」と話していた。(木原由維)

(2020年2月23日朝刊掲載)

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