[イワクニ 地域と米軍基地] 艦載機検証「最低1年」 山口県、騒音や運用実態
18年7月4日
今年3月の米軍岩国基地(岩国市)への空母艦載機移転完了を受け、滑走路の沖合移設前より過半数の測定地点で騒音が悪化した問題について、山口県は3日の県議会総務企画委員会で「最低1年は検証が必要」との認識を示した。
国は騒音対策で滑走路を沖合に移し、2010年5月に運用開始。県は移設前の09年度と比べ、生活環境が悪化しないことを艦載機受け入れの判断基準としてきた。一方、基地周辺の測定地点のうち4、5月(月間平均)は09年度(年間平均)と比べ、過半数で「うるささ指数(W値)」が上回った。
艦載機は現在、空母に搭載され日本を出港したため基地周辺の騒音回数は減少。県岩国基地対策室はこの日の同委員会で国の騒音予測が年間平均で移転前後のW値を比較している点を挙げ「最低1年は一定期間継続して騒音や飛行運用の実態を把握し、検証する必要がある」と説明した。(和多正憲)
(2018年7月4日朝刊掲載)
国は騒音対策で滑走路を沖合に移し、2010年5月に運用開始。県は移設前の09年度と比べ、生活環境が悪化しないことを艦載機受け入れの判断基準としてきた。一方、基地周辺の測定地点のうち4、5月(月間平均)は09年度(年間平均)と比べ、過半数で「うるささ指数(W値)」が上回った。
艦載機は現在、空母に搭載され日本を出港したため基地周辺の騒音回数は減少。県岩国基地対策室はこの日の同委員会で国の騒音予測が年間平均で移転前後のW値を比較している点を挙げ「最低1年は一定期間継続して騒音や飛行運用の実態を把握し、検証する必要がある」と説明した。(和多正憲)
(2018年7月4日朝刊掲載)