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「原爆被害起こらぬ努力を」 スリランカ大統領が広島訪問

 スリランカのシリセナ大統領が15日、広島市中区の平和記念公園を初めて訪れた。原爆資料館で原爆被害の実態に触れ、平和構築の取り組みに意欲を示した。

 松井一実市長の案内で原爆慰霊碑を訪れ、花輪をささげた。平和学習中に献花を見守った可部中(安佐北区)1年生の一行に「何年生ですか」などと通訳を介して話し掛ける場面も。資料館では、原爆投下による広島の街の壊滅を伝えるCGや被爆前の街並みの写真などを見学した。

 館内で芳名録に「広島の人々が被爆後に味わわなければならなかった痛み、悲しみ、苦しみは筆舌に尽くしがたい」などと記帳。「こうした被害が二度と起こらないことが必要であり、そのために努力したい」との考えを示した。

 シリセナ大統領は、14日の安倍晋三首相との海洋安全保障などを巡る首脳会談などのため、12日に来日。広島市は本人の希望で訪れた。17日に帰国する。(水川恭輔)

(2018年3月16日朝刊掲載)

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