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岩国基地現状 学ぶ集会 騒音報告相次ぐ広島県安芸太田

 米軍の訓練空域「エリア567」にかかり、騒音被害が多く報告されている広島県安芸太田町で17日、空母艦載機の移転が本格化した米軍岩国基地(岩国市)について学ぶ集会があった。町民グループが主催し、約20人が参加した。

 基地監視団体リムピース共同代表の田村順玄・岩国市議(72)が講師を務めた。最新鋭ステルス戦闘機F35Bが米本土外で初めて配備され、事故が相次ぐ輸送機オスプレイの拠点となっている岩国基地の現状を、写真とともに解説した。米軍機の低空飛行訓練について「目撃や騒音の情報を記録し、我慢せず抗議の声を上げてほしい」と訴えた。

 同グループは、オスプレイの飛来に危機感を抱いた町民有志が2012年に結成した。集会に参加した同町加計の斉藤俊法さん(71)は「昨年12月ごろからジェット機の飛来が増えたと感じる。沖縄県で相次いでいる米軍機の部品落下や事故が人ごとと思えない」と話していた。(久保田剛)

(2018年2月18日朝刊掲載)

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