反核の作詞者 廃絶願い歌声 平和公園
17年11月17日
旧ソ連で最大の核実験場があった中央アジアのカザフスタンで、核実験反対運動の象徴となった歌「ザマナイ」を作詞したウリクベク・イエスドレトさん(63)が15日、広島市中区の平和記念公園を訪れた。「核被害を受けた両国が連携し、廃絶の願いを広げたい」と歌声を響かせた。
イエスドレトさんは同国の元国会議員たち計5人で、原爆資料館や原爆ドームを見学。原爆慰霊碑前で、核実験の被曝(ひばく)者支援に取り組む市民団体「ヒロシマ・セミパラチンスク・プロジェクト」のメンバーたちとザマナイを合唱した。
ザマナイは現地の言葉で「ああ、時代よ」を意味する。哀愁を帯びた旋律で、被曝者や古里を追われた人々の悲しみを表現。1989年から本格化した核実験反対運動の象徴として広く歌われている。
イエスドレトさんの故郷のセミパラチンスク市(現セメイ市)では、450回を超す核実験で150万人以上が健康被害を受けたという。「歌声で記憶を継承したい」と力を込めた。(栾暁雨)
(2017年11月16日朝刊掲載)
イエスドレトさんは同国の元国会議員たち計5人で、原爆資料館や原爆ドームを見学。原爆慰霊碑前で、核実験の被曝(ひばく)者支援に取り組む市民団体「ヒロシマ・セミパラチンスク・プロジェクト」のメンバーたちとザマナイを合唱した。
ザマナイは現地の言葉で「ああ、時代よ」を意味する。哀愁を帯びた旋律で、被曝者や古里を追われた人々の悲しみを表現。1989年から本格化した核実験反対運動の象徴として広く歌われている。
イエスドレトさんの故郷のセミパラチンスク市(現セメイ市)では、450回を超す核実験で150万人以上が健康被害を受けたという。「歌声で記憶を継承したい」と力を込めた。(栾暁雨)
(2017年11月16日朝刊掲載)