8月6日新聞で美術家が千羽鶴 メキシコから 鎮魂の場で祈り
17年11月2日
メキシコ在住の美術家矢作(やはぎ)隆一さん(50)が1日、広島市中区の平和記念公園にある「原爆の子の像」へ千羽鶴をささげた。折り鶴は、矢作さんの呼び掛けで同国の大学生たちがことし8月6日付の日本の新聞で作った。
矢作さんは8、9月に、講師を務めるベラクルス州立大などで折り鶴作りのワークショップを開いた。原爆投下当日の惨状や、像のモデルで被爆10年後に亡くなった佐々木禎子さんの物語などを紹介。知人を介して取り寄せた中国新聞を含む各社の新聞で折った。
核大国の米国に隣接しながら、「原爆の恐ろしさや広島での被害を詳しく知らない人が多い」と感じて企画。今夏の新聞を使うことで、現在の問題として受け止めてほしいとの思いも込めた。
公園内外の慰霊碑も巡った矢作さんは「美術を通して、どう身近に感じてもらえるかを考えた。折り鶴が世界中で平和のシンボルになれば」と話した。(鈴木大介)
(2017年11月2日朝刊掲載)
矢作さんは8、9月に、講師を務めるベラクルス州立大などで折り鶴作りのワークショップを開いた。原爆投下当日の惨状や、像のモデルで被爆10年後に亡くなった佐々木禎子さんの物語などを紹介。知人を介して取り寄せた中国新聞を含む各社の新聞で折った。
核大国の米国に隣接しながら、「原爆の恐ろしさや広島での被害を詳しく知らない人が多い」と感じて企画。今夏の新聞を使うことで、現在の問題として受け止めてほしいとの思いも込めた。
公園内外の慰霊碑も巡った矢作さんは「美術を通して、どう身近に感じてもらえるかを考えた。折り鶴が世界中で平和のシンボルになれば」と話した。(鈴木大介)
(2017年11月2日朝刊掲載)