×

ニュース

原発ダクト腐食 松江市民団体が抗議 再稼働中止求める

 中国電力島根原発2号機(松江市鹿島町)の中央制御室の空調換気ダクトで腐食による亀裂や穴が見つかった問題で、市民団体「さよなら島根原発ネットワーク」は21日、中電に抗議し、再稼働中止を申し入れた。

 杉谷肇共同代表ら4人が松江市の中電島根支社を訪れ、中電島根原子力本部地域共生部の小山均明部長に文書を手渡した。文書では、ダクトを覆う保温材を剝がして点検してこなかったことを批判。「点検漏れなど、ずさんな安全管理が次々と起こっている」とし、再稼働に向けた手続きの中止を求めた。

 中電側は、16日現在、保温材で覆ったダクト(総延長271メートル)のうち約60メートルを点検し、計14カ所の穴を確認したと説明。「早急に原因を究明し、対策に取り組む。申し入れ内容は本社に伝える」と答えた。

 22日には、市民団体「原発ゼロをめざす島根の会」も同支社を訪れ、抗議する。

(2016年12月22日朝刊掲載)

年別アーカイブ