被爆体験 映画化へ 美甘さん 父の苦難描いた著書 紀里谷監督ら 広島市長訪問
16年3月3日
映画監督の紀里谷和明さん(47)が、米国在住の美甘(みかも)章子さん(54)=広島市東区出身=の著書「8時15分 ヒロシマで生き抜いて許す心」の映画化を目指している。2日、広島市役所で松井一実市長に会い、「原爆が使われたら何が起きるのかを世界に伝えたい」とアピールした。
美甘さんは、2013年に英語版、14年に日本語版を出版。爆心地から約1・2キロで大やけどを負った父進示さん(90)=東区=の被爆体験や戦後の苦難を描き、国を超えた友好の大切さを訴える。
紀里谷さんはこの日、進示さんたちと松井市長に面会。米映画プロデューサーから渡された映画用の脚本に引かれて監督の依頼を快諾した経緯に触れ、「みんなでつくる映画にしたい」と協力、助言を求めた。松井市長は「被爆の実相を描いてほしい」と述べた。
懇談後、紀里谷さんは記者団に日米両国で出資を募っている状況を説明。「資金のめどが立てば、すぐに制作を始められる。今後、日本で映画会社などに協力を求める」と話した。(水川恭輔)
(2016年3月3日朝刊掲載)
美甘さんは、2013年に英語版、14年に日本語版を出版。爆心地から約1・2キロで大やけどを負った父進示さん(90)=東区=の被爆体験や戦後の苦難を描き、国を超えた友好の大切さを訴える。
紀里谷さんはこの日、進示さんたちと松井市長に面会。米映画プロデューサーから渡された映画用の脚本に引かれて監督の依頼を快諾した経緯に触れ、「みんなでつくる映画にしたい」と協力、助言を求めた。松井市長は「被爆の実相を描いてほしい」と述べた。
懇談後、紀里谷さんは記者団に日米両国で出資を募っている状況を説明。「資金のめどが立てば、すぐに制作を始められる。今後、日本で映画会社などに協力を求める」と話した。(水川恭輔)
(2016年3月3日朝刊掲載)