[戦後70年 県北から] 平和への祈り 新曲に込め 三次市甲奴の作曲家・横山菁児さん 2日コンサート
15年7月29日
アニメ「聖闘士星矢」の音楽などで知られる広島県三次市甲奴町の作曲家横山菁児(せいじ)さん(80)が、「平和への祈り」をテーマに曲を作った。クラシックを基調にした約10分の力作。8月2日、広島市中区のJMSアステールプラザである「ヒロシマ平和祈念コンサート」で披露する。(松本大典)
タイトルは「そして 祈り」。戦時の忌まわしい記憶から、敗戦に打ちひしがれる民衆の祈り、平和の鐘の音、天上からの祝福へと曲想を描く。横山さんは「戦時中の惨たんたる10年と、戦後の厳しくも幸せな70年。僕の人生を音楽にしたようなもの」と語る。
広島市出身。教員だった父親の転勤で引っ越した呉市で小5の夏、原爆のきのこ雲を見た。戦後、中3まで過ごした甲奴町で音楽の道を志し、アニメ、ドラマ、時代劇などテレビや映画のヒット曲を生み出してきた。
「映像を頭に描き、浮かんだメロディーを五線譜に落とし込むのが僕のやり方」と横山さん。1999年に甲奴町に帰郷して15年余り。あらためて人生を回想し、「絶対に戦争はいかん」と思いを強くしている。
コンサートは、広島市の西区民文化センターが広島ゆかりの音楽家の作曲と演奏で2年前から続けるシリーズ「ヒロシマ音楽プロジェクト70」の一環として同市文化財団と中国新聞社が主催。午後3時開演。横山さんが手掛けたマリンバ音楽など3部構成で、「そして 祈り」は、広島市出身のバイオリニスト正戸里佳さんと呉市出身のピアニスト重野友歌さんが初演を担う。
前売り一般2500円(当日3千円)、高校生以下・65歳以上1500円(同2千円)。西区民文化センターTel082(234)1960。
(2015年7月29日朝刊掲載)
タイトルは「そして 祈り」。戦時の忌まわしい記憶から、敗戦に打ちひしがれる民衆の祈り、平和の鐘の音、天上からの祝福へと曲想を描く。横山さんは「戦時中の惨たんたる10年と、戦後の厳しくも幸せな70年。僕の人生を音楽にしたようなもの」と語る。
広島市出身。教員だった父親の転勤で引っ越した呉市で小5の夏、原爆のきのこ雲を見た。戦後、中3まで過ごした甲奴町で音楽の道を志し、アニメ、ドラマ、時代劇などテレビや映画のヒット曲を生み出してきた。
「映像を頭に描き、浮かんだメロディーを五線譜に落とし込むのが僕のやり方」と横山さん。1999年に甲奴町に帰郷して15年余り。あらためて人生を回想し、「絶対に戦争はいかん」と思いを強くしている。
コンサートは、広島市の西区民文化センターが広島ゆかりの音楽家の作曲と演奏で2年前から続けるシリーズ「ヒロシマ音楽プロジェクト70」の一環として同市文化財団と中国新聞社が主催。午後3時開演。横山さんが手掛けたマリンバ音楽など3部構成で、「そして 祈り」は、広島市出身のバイオリニスト正戸里佳さんと呉市出身のピアニスト重野友歌さんが初演を担う。
前売り一般2500円(当日3千円)、高校生以下・65歳以上1500円(同2千円)。西区民文化センターTel082(234)1960。
(2015年7月29日朝刊掲載)