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つなぐ~戦後70年 戦争資料 継承願い寄贈 岩国原爆展を成功させる会に相次ぐ ことし7件25点

 岩国原爆展を成功させる会(沖井洋一代表)に、岩国市民から戦争に関連する資料の寄贈が相次いでいる。ことしに入って7件、計約25点。同会は「戦後70年を迎え、風化させてはいけないという思いが強くなっているのではないか」とみる。(増田咲子)

 軍医だった故繁冨文男さんの長女山口良子さん(64)=岩国市南岩国町=は、父のゲートルやかばん、水筒など14点を寄せた。繁冨さんはビルマ(現ミャンマー)で終戦を迎え、復員した。これらの品は、山口さんの祖母が大切に保管していたという。

 山口さんは「食べ物に苦労し、ヘビを口にしたと聞いた。多くの人が亡くなった戦争はとても悲惨。後世に残してほしい」と話す。

 このほかにも市民から、「赤紙」と呼ばれた臨時召集令状や、「武運長久」と書かれた寄せ書きなどが寄せられた。

 同会は1999年に結成。2000年から岩国市内で、原爆や空襲、戦争の悲惨さを伝える展示会を開催。これまでにも、広島で被爆した鏡台などの寄贈を受けている。

 事務局長の森脇政保さん(82)は「資料を通し、『戦争を繰り返してはいけない』という思いを子や孫に伝えたい」と話している。同会Tel0827(24)8210。

(2015年7月22日朝刊掲載)

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