つなぐ~戦後70年 戦争資料 継承願い寄贈 岩国原爆展を成功させる会に相次ぐ ことし7件25点
15年7月23日
岩国原爆展を成功させる会(沖井洋一代表)に、岩国市民から戦争に関連する資料の寄贈が相次いでいる。ことしに入って7件、計約25点。同会は「戦後70年を迎え、風化させてはいけないという思いが強くなっているのではないか」とみる。(増田咲子)
軍医だった故繁冨文男さんの長女山口良子さん(64)=岩国市南岩国町=は、父のゲートルやかばん、水筒など14点を寄せた。繁冨さんはビルマ(現ミャンマー)で終戦を迎え、復員した。これらの品は、山口さんの祖母が大切に保管していたという。
山口さんは「食べ物に苦労し、ヘビを口にしたと聞いた。多くの人が亡くなった戦争はとても悲惨。後世に残してほしい」と話す。
このほかにも市民から、「赤紙」と呼ばれた臨時召集令状や、「武運長久」と書かれた寄せ書きなどが寄せられた。
同会は1999年に結成。2000年から岩国市内で、原爆や空襲、戦争の悲惨さを伝える展示会を開催。これまでにも、広島で被爆した鏡台などの寄贈を受けている。
事務局長の森脇政保さん(82)は「資料を通し、『戦争を繰り返してはいけない』という思いを子や孫に伝えたい」と話している。同会Tel0827(24)8210。
(2015年7月22日朝刊掲載)
軍医だった故繁冨文男さんの長女山口良子さん(64)=岩国市南岩国町=は、父のゲートルやかばん、水筒など14点を寄せた。繁冨さんはビルマ(現ミャンマー)で終戦を迎え、復員した。これらの品は、山口さんの祖母が大切に保管していたという。
山口さんは「食べ物に苦労し、ヘビを口にしたと聞いた。多くの人が亡くなった戦争はとても悲惨。後世に残してほしい」と話す。
このほかにも市民から、「赤紙」と呼ばれた臨時召集令状や、「武運長久」と書かれた寄せ書きなどが寄せられた。
同会は1999年に結成。2000年から岩国市内で、原爆や空襲、戦争の悲惨さを伝える展示会を開催。これまでにも、広島で被爆した鏡台などの寄贈を受けている。
事務局長の森脇政保さん(82)は「資料を通し、『戦争を繰り返してはいけない』という思いを子や孫に伝えたい」と話している。同会Tel0827(24)8210。
(2015年7月22日朝刊掲載)