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　広島県県被爆二世団体連絡協議会は４日、被爆の記憶の継承をテーマにした学習会を広島市東区で開いた。長崎県被爆教職員の会副会長の山川剛さん（７８）＝長崎市＝が講演し、会員約２０人が参加した。

　山川さんは８歳の時に長崎原爆の爆心地から約４キロで被爆。修学旅行生たちへ続ける証言活動を紹介し、「被爆者の体験と科学的な調査の両面から、核兵器の非人道性を訴えるのが重要だ」と述べた。

　さらに、「被爆者が高齢化する中、被爆２世や３世が積極的に継承の担い手になってほしい」と強調。父母や祖父母の被爆体験を話す「家族証言者」の募集を始めた長崎市の取り組みを紹介した。

　母が被爆した西岡由紀夫さん（６０）＝呉市＝は「継承に少しでも役立てるようにさらに勉強したい」と話していた。

（２０１５年７月５日朝刊掲載）