×

ニュース

15団体3個人に助成 ピースグラント2015 ヒロシマ平和創造基金 被爆証言活動などに330万円

 公益財団法人ヒロシマ平和創造基金(理事長・岡谷義則中国新聞社社長)は3日、被爆体験の継承や平和交流などの活動を支援する「ヒロシマピースグラント2015」の助成対象に、15団体と3個人を選んだと発表した。被爆70年を機に過去最多の51団体・個人から応募があり、助成額も最高の330万円になった。

 助成を受ける団体・個人は、インタビュー形式で被爆証言を聞く若者向けの会を8月6日に開く活動や、聴覚障害のある被爆者の体験を俳優が手話で語る公演などを企画。原爆投下後に降った「黒い雨」を浴びた人たちの写真を撮り、ドイツで発表する計画もある。

 ピースグラントは、広島国際文化財団が被爆50年の1995年に創設し、同基金が2013年から引き継いだ。通算21回目のことしは広島、山口など1都1府3県と海外2カ国から応募があり、これまで最も多かった被爆60年の05年(48団体・個人)を上回った。

 助成先は次の通り。(かっこ内は所在地、代表者=敬称略)

 【団体】平和のこころ伝播(でんぱ)委員会(広島市中区、谷口佳陽)▽四国五郎追悼の会(中区、池田正彦)▽広島県生活協同組合連合会(中区、岡村信秀)▽山口県原爆被爆者支援センターゆだ苑(山口市、岩本晋)▽多言語で読む広島・長崎の会(呉市、中村朋子)▽舟入高演劇部OB会・劇団F(安佐南区、片山稔彦)▽リンガ・フランカ(東広島市、野村優希)▽インドチャイ倶楽部(くらぶ)ひろしま(広島県海田町、ジェームス・ジョーセフ)▽影絵ユースワークショップ(東区、森長蓉子)▽NPO法人I PRAY(中区、榎並毅)▽被爆70年ジェンダーフォーラムin広島実行委員会(中区、高雄きくえ他2人)▽広島市ろうあ協会(東区、磯野敦司)▽世界核被害者フォーラム・実行委員会(佐伯区、嘉指信雄)▽ひろしま音読の会(安佐南区、森岡三恵)▽平和記念公園上田宗箇流茶会実行委員会(安佐南区、長野佳嗣)
 【個人】竹内良男(東京都立川市)▽好村幸(カナダ)▽トーマス・ダン(ドイツ)

(2015年7月4日朝刊掲載)

年別アーカイブ