若い感性 原爆病院彩る 広島市立大大学院大庭さんの日本画購入
15年6月1日
広島赤十字・原爆病院(広島市中区)は、広島市立大生の芸術作品を対象にした第4回「広島赤十字・原爆病院賞」に、大学院芸術学研究科博士課程1年の大庭孝文さん(26)=西区=の日本画を選び、29日、賞状を贈った。30万円で購入し、病院内に展示する。
大庭さんの作品「ウオノタナ」(縦約130センチ、横約160センチ)は、廿日市市宮島町の魚之棚町の町並みのスケッチを基に、屋根や道をぼんやりと表現した抽象画。2種類の絵の具を使い分けたり、麻紙や金箔(きんぱく)を貼り付けたりして質感の変化にこだわっている。
同大での表彰式で、石田照佳院長(65)は「若い感性にあふれた作品。患者や被爆者の方々が力をもらえれば」と話し、大庭さんは「自由に想像しながら見てほしい」と喜んだ。
同病院は、市立大生の芸術活動を後押ししようと2011年度に同賞を設け、年1点を購入している。現在進めている病棟の改装後、17年3月からロビーに飾る。(高本友子)
(2015年5月30日朝刊掲載)
大庭さんの作品「ウオノタナ」(縦約130センチ、横約160センチ)は、廿日市市宮島町の魚之棚町の町並みのスケッチを基に、屋根や道をぼんやりと表現した抽象画。2種類の絵の具を使い分けたり、麻紙や金箔(きんぱく)を貼り付けたりして質感の変化にこだわっている。
同大での表彰式で、石田照佳院長(65)は「若い感性にあふれた作品。患者や被爆者の方々が力をもらえれば」と話し、大庭さんは「自由に想像しながら見てほしい」と喜んだ。
同病院は、市立大生の芸術活動を後押ししようと2011年度に同賞を設け、年1点を購入している。現在進めている病棟の改装後、17年3月からロビーに飾る。(高本友子)
(2015年5月30日朝刊掲載)