米工場 ラジウム被曝の実態 広島・横川シネマで上映へ
15年6月1日
約１世紀前に米国の工場で被曝（ひばく）した女性と、その街で暮らす人たちの姿を追ったドキュメンタリー映画「ラジウム・シティ」が６月８日から、広島市西区の横川シネマで上映される。
１９２０年代に米ラジウム・ダイヤル社の工場で、時計に夜光塗料を塗る仕事に従事し、内部被曝した女性に焦点を当てたドキュメンタリー（８７年製作）。被害者や家族、地元住民の証言から、気付かぬうちに体をむしばむ放射線被害や、企業、行政の隠蔽（いんぺい）体質など、現代の日本とも通じる問題点をあぶり出す。
「１００年前の話なのに身近に感じる。１６００年というラジウムの半減期を考えると、奇妙な時間感覚に陥る」と配給を手掛ける映画評論家の樋口泰人さん。東日本大震災後、作家小林エリカとシンガーＰｈｅｗが、本作に着想を得た音楽アルバムを発表したのを機に、日本公開が決まった。
５日午後７時からは、横川シネマでＰｈｅｗのライブと先行上映がある。同シネマＴｅｌ０８２（２３１）１００１。（余村泰樹）
（２０１５年５月３０日朝刊掲載）
１９２０年代に米ラジウム・ダイヤル社の工場で、時計に夜光塗料を塗る仕事に従事し、内部被曝した女性に焦点を当てたドキュメンタリー（８７年製作）。被害者や家族、地元住民の証言から、気付かぬうちに体をむしばむ放射線被害や、企業、行政の隠蔽（いんぺい）体質など、現代の日本とも通じる問題点をあぶり出す。
「１００年前の話なのに身近に感じる。１６００年というラジウムの半減期を考えると、奇妙な時間感覚に陥る」と配給を手掛ける映画評論家の樋口泰人さん。東日本大震災後、作家小林エリカとシンガーＰｈｅｗが、本作に着想を得た音楽アルバムを発表したのを機に、日本公開が決まった。
５日午後７時からは、横川シネマでＰｈｅｗのライブと先行上映がある。同シネマＴｅｌ０８２（２３１）１００１。（余村泰樹）
（２０１５年５月３０日朝刊掲載）
