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アンデルセン建て替え 広島・本通り 18年夏再開店 被爆外壁 保存の意向

 パン製造販売のアンデルセン(広島市中区)は21日、中区の本通り商店街に面した広島アンデルセンの全館建て替えを、正式に発表した。被爆建物の旧館も取り壊すが、「被爆部分の外壁は可能な限り保存する」としている。

 来年1月中旬に現状の営業を終え、創業70周年の2018年8月に再オープンする。新店の概要や工事のスケジュールは未定。旧館2階部分に残る被爆外壁の活用も決まっていない。新築した建物の一部に使うことも含めて検討するとみられる。

 広島アンデルセンは2階建ての旧館と、棟続きで1978年に建てた地上8階、地下2階の新館からなる。パンや総菜売り場のほか、カフェやレストラン、結婚式などに利用できるパーティーフロアがある。東日本大震災後に耐震性の向上などを図る必要が生じたとして、持ち株会社のアンデルセン・パン生活文化研究所(中区)に昨年1月、プロジェクトチームを設け、建て替えを検討してきた。

 アンデルセンは「被爆外壁は市民の理解を得られる保存方法を考える。節目の年に向け、地元で長く親しまれる店づくりに取り組む」としている。(村上和生)

(2015年5月22日朝刊掲載)

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