美甘さん、英で表彰へ 両親の被爆体験 英文で出版 NPO団体が11月 「世界平和に貢献」
14年9月30日
広島市東区出身の被爆2世で米国サンディエゴに住む臨床心理ドクターの美甘(みかも)章子さん(53)が、英国ロンドンのNPO団体から世界の平和と繁栄に貢献した、として表彰される。(二井理江)
美甘さんは昨年夏、両親の被爆体験や生きざまを英文で著した本「Rising from the Ashes(不死鳥のごとく~ヒロシマで生き抜いて許すこころ)」を出版。英BBC放送のラジオ番組やウェブマガジンで取り上げられ、今回の受賞につながった。
美甘さんの父、進示さん(88)=東区=は爆心地から約1・2キロの広島市上柳町(現中区上幟町)で被爆。右半身を大やけどするなど瀕死(ひんし)の重傷を負った。母の故美代子さん(2008年に80歳で死去)は八丁堀(現中区)の福屋百貨店内(爆心地から約0・7キロ)で被爆し、背中に大きなガラスが幾つも刺さる大けがをした。
表彰式は、11月11日にロンドンのウエストミンスター宮殿内である。美甘さんは「戦後69年間、復興と発展、世界平和のために努力し続けてきた広島の皆さんと、世界各地で私の活動を支えてくれた人たちを代表しての受賞。これからも平和への啓発、教育活動に取り組みたい」と話している。
(2014年9月29日朝刊掲載)
美甘さんは昨年夏、両親の被爆体験や生きざまを英文で著した本「Rising from the Ashes(不死鳥のごとく~ヒロシマで生き抜いて許すこころ)」を出版。英BBC放送のラジオ番組やウェブマガジンで取り上げられ、今回の受賞につながった。
美甘さんの父、進示さん(88)=東区=は爆心地から約1・2キロの広島市上柳町(現中区上幟町)で被爆。右半身を大やけどするなど瀕死(ひんし)の重傷を負った。母の故美代子さん(2008年に80歳で死去)は八丁堀(現中区)の福屋百貨店内(爆心地から約0・7キロ)で被爆し、背中に大きなガラスが幾つも刺さる大けがをした。
表彰式は、11月11日にロンドンのウエストミンスター宮殿内である。美甘さんは「戦後69年間、復興と発展、世界平和のために努力し続けてきた広島の皆さんと、世界各地で私の活動を支えてくれた人たちを代表しての受賞。これからも平和への啓発、教育活動に取り組みたい」と話している。
(2014年9月29日朝刊掲載)