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イスラエルとパレスチナ学生が参列 広島被爆69年式典 中東地域に和平を

 紛争が続くイスラエルとパレスチナの大学生たち9人が平和記念式典に参列し、ヒロシマと同様、中東地域にも一日も早く平和が訪れるよう願った。

 19~26歳の9人は午前8時15分、広島市中区の平和記念公園の原爆の子の像近くで黙とう。式典会場そばの広島国際会議場で、被爆者3人が体験を英語で語る行事(原爆資料館主催)に参加した。

 学生たちは、被爆体験を語った一人、小倉桂子さん(77)=中区=に「なぜ米国を許せるのか」などと相次ぎ質問した。アラブ系イスラエル人のルナ・ハジさん(23)は「中東の紛争はとても難しい問題。ヒロシマの経験は参考になる」。パレスチナ人のアイマン・ザワハラさん(22)は「平和にはお互いの話し合いが大切」と話した。

 一行は、首都圏の大学生たちでつくる「日本・イスラエル・パレスチナ学生会議」の招きで3日に来日。20日までの滞在中、各地で若者たちと平和をテーマに意見を交わす。(河野揚)

(2014年8月7日朝刊掲載)

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