×

ニュース

広島市名誉市民に 三宅一生氏 森下洋子氏

■記者 野田華奈子

 広島市が世界的な服飾デザイナーの三宅一生氏(72)と、バレリーナの森下洋子氏(61)の2人に名誉市民の称号を贈ることが2日、分かった。14日開会の市議会定例会に選定同意案を提案する。

 三宅氏は広島市東区出身。「一枚の布」という概念で服作りを続け、ファッション界をリードした。1998年に文化功労者に選ばれた。昨年7月には米ニューヨーク・タイムズ紙に寄稿し、幼年時代の被爆体験を明かした。紙上でオバマ米大統領に広島訪問を促し反響を呼んだ。

 森下氏は中区出身。ヴァルナ国際バレエコンクールで金賞に輝くなど国内外で数多くの賞を受賞した。世界のプリマバレリーナとして活躍を続けている。97年に文化功労者に選ばれ、2001年には松山バレエ団(東京)団長に就任した。

 市は63年以降、18人に名誉市民の称号を贈った。今回は03年に選んだ映画監督の新藤兼人氏=佐伯区出身▽小説家の阿川弘之氏=中区出身▽化学者の井口洋夫氏=南区出身―の3人以来となる。

(2010年9月3日朝刊掲載)

関連記事
デザイナー三宅一生さん 米紙に被爆体験を寄稿(09年7月16日)

年別アーカイブ