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被爆者 平均79・44歳 手帳所持 3月末 初の20万人割れ

 被爆者健康手帳を持つ被爆者の平均年齢が3月末時点で79・44歳になったことが7日、分かった。所持者数は初めて20万人を割り、19万2719人になった。原爆投下から69年。あの日の記憶の継承が急がれる。(田中美千子)

 都道府県と広島、長崎両市が管理する所持者(海外に住む人を含む)の2013年度末のデータを厚生労働省がまとめた。平均年齢は前年度より0・64歳上がっており、今のペースでは14年度末に80歳を超す公算が大きい。

 所持者数は1年で9060人減った。1980年度に37万2264人いた後は、82年度を除いて減り続けており、14年度末に最多時の半数を切りそうだ。

 自治体別で最も多い広島市の被爆者数は6万1666人で、この1年で2636人減った。平均年齢は78・93歳。広島市を除く広島県も1434人減り、2万5954人。平均年齢は81・50歳となった。

 一定の病気にかかれば支給される健康管理手当(月額約3万3千円)の受給者は全国で7656人減の16万3357人。原爆放射線との関連を厳しくみる原爆症の認定患者の医療特別手当(同13万5千円)は8793人、原爆症の病気が治ったと判断された場合の特別手当(同5万円)は890人だった。

(2014年7月8日朝刊掲載)

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