騒音件数 3月に急増 島根県西部の米軍機低空飛行 70デシベル以上 2月の6倍 市町 警戒強める
14年5月8日
島根県西部で3月、米軍機の低空飛行訓練による騒音件数が急増したことが分かった。「騒がしい街頭」の音量に相当する70デシベル以上の測定回数は365回と、2月(61件)の6倍。理由は不明だが、市町は警戒を強めている。(黒田健太郎、森田晃司)
浜田、益田、江津市と邑南、川本町の3市2町に設置されている騒音測定器13カ所のうち10カ所で「70デシベル以上」を計15日記録した。
12日が特に多く、浜田市旭町丸原で36回、同市旭支所で32回、江津市桜江支所で28回など計134回観測。丸原では最大音量100・2デシベルに達した。旭支所では27日午後10時15~55分の深夜に「70デシベル以上」が計18回あった。
同市の担当者は「27日の観測は2011年末の測定器設置から最も遅い時間。窓を閉めてもテレビの音が聞こえないくらいの音量だった」と振り返る。
住民グループ「米軍機の低空飛行と飛行騒音の即時中止を求める島根石東連絡会」(邑南町)の井上義信事務局長は「3月は例年多いと感じていたが、測定器で裏付けられた。客観的なデータで米軍側に迫っていくことが重要」と強調。県防災危機管理課は「今後も国に対策を求めていく」としている。
<3月の「70デシベル以上」測定回数>
(2014年5月5日朝刊掲載)
浜田、益田、江津市と邑南、川本町の3市2町に設置されている騒音測定器13カ所のうち10カ所で「70デシベル以上」を計15日記録した。
12日が特に多く、浜田市旭町丸原で36回、同市旭支所で32回、江津市桜江支所で28回など計134回観測。丸原では最大音量100・2デシベルに達した。旭支所では27日午後10時15~55分の深夜に「70デシベル以上」が計18回あった。
同市の担当者は「27日の観測は2011年末の測定器設置から最も遅い時間。窓を閉めてもテレビの音が聞こえないくらいの音量だった」と振り返る。
住民グループ「米軍機の低空飛行と飛行騒音の即時中止を求める島根石東連絡会」(邑南町)の井上義信事務局長は「3月は例年多いと感じていたが、測定器で裏付けられた。客観的なデータで米軍側に迫っていくことが重要」と強調。県防災危機管理課は「今後も国に対策を求めていく」としている。
<3月の「70デシベル以上」測定回数>
市町 | 設置場所 | 回数 |
---|---|---|
浜田市 | 旭支所 | 79 |
金城支所 | 8 | |
弥栄支所 | 4 | |
旭町丸原 | 110 | |
益田市 | 市役所 | 58 |
匹見総合支所 | 9 | |
江津市 | 桜江支所 | 28 |
長谷公民館 | 0 | |
邑南町 | 町役場 | 25 |
日和公民館 | 42 | |
羽須美支所 | 2 | |
瑞穂支所 | 0 | |
川本町 | 町役場 | 0 |
(2014年5月5日朝刊掲載)